2012年4月8日日曜日

うさぎの診療室|山田どうぶつ病院


うさぎの魅力はなんと言っても、その「飼いやすさ」。犬や猫と比べても、それほど手を焼きません。鳴き声で悩まされる事もなく、きれい好きで体臭もありません。体調管理や室内の温度管理さえしっかりしておけば、一人暮らしの方でも十分飼えるペットなのです。また、大きさも犬や猫と比べて小さいので小さなスペースで飼うことができます。

寿命は一般的に約6〜8年と言われていて、長くて十数年生きます。なお、骨がとてももろく1mくらいの高さから落ちると骨折して、命に関わる場合もありますので注意しましょう。

食べたものを吐くことができないため、間違って体に異物が入らないように注意しましょう。また、胃腸を常に動かしていなければいけません。24時間胃の活動が止まっていると命の危険に関わることがありますので、食事を欠かさずあげるようにしましょう。

うさぎはストレスにとても弱く、食事が変わったり、環境が変化したりするだけで負担となり、食欲がなくなり死んでしまうこともあるほどです。トイレや床材、水入れなどのケージ内の掃除は毎日してあげるようにしましょう。うさぎのペースに合わせて少しずつ慣らしていくことが大事です。

とても可愛いですが、なかには抱っこされることを嫌う性格のウサギもいて、すぐ人に慣れるとは限りません。性格はまちまちなので、うさぎの気持ちを考えながら少しずつ仲良くなりましょう。

環境

ウサギは本来臆病なため、なるべく静かなところにケージを置き、そっと見守りながら食事や排泄の世話をしてください。 過度に神経質になることはありませんが、室温はなるべく一定を保つように心がけます。十分に慣れるまで、遊ばせすぎにも注意します。

食事


なぜ振るのですか?

内容を急に変えることのないよう 、前の家(あるいはペットショップ)で与えていた食事を詳しく聞いておきましょう。変更するときは家に慣れてから、徐々に行ってください。

ウサギは水をたくさん飲む動物です。水はいつでも飲める状態にしておきますが、身体が小さすぎてボトルから上手く飲めない場合は器も用意します。ボトルは飲みやすい高さに取り付けてください。ボトルの先端を指で触って水が出ることを教えると、上手に水を飲むようになります。

しつけ(とても重要)

子ウサギが慣れてきたら、少しずつ抱き上げる練習をしましょう。抱くときは子ウサギをブラブラさせず、下半身をしっかり支えるようにします。また、ケージからだす時や入れる時には必ず抱いて行う習慣をつけてください。 「抱っこ」に慣らすことは、結果的にウサギのストレス軽減と事故の防止につながります。人に慣れていないと、健康チェックや体調を崩した時などに獣医療行為が受けられないことがあります。  ウサギを抱いた時には、背中をそっとさするようにしてください。 何度も頭をなでることを習慣化すると、ウサギは自分の方が優位だと認識して,言うことをきかなくなってしまいます。 また、長時間ケージから出しておくことは大きなストレスになるので、初めは数分から30分程度に留め、少しずつ長くしていきましょう。ウサギが十分成長して抱かれることにも慣れ、してはいけないことやトイレを覚え、避妊・去勢をした後では、安全な室内であれば長時間話しておくことが可能になります。  してはいけない行動(コードをかじるなど)を目撃したら、瞬時に手元のスリップなどで床をたたき、サインを送ってください。ウサギの母親はスタンピング(足を鳴らす行為)で子に危険を教えます。

健康管理

ウサギと生活を長く楽しむためには、定期的な受診により病気を早く見つけることや予防を心がけることが大切です。健康診断の間隔や疾病予防に着目した飼育管理の詳細は、獣医師にご相談ください。


なぜオス猫の戦いですか?

ウサギは本来大変臆病な動物で、 来院して、診察や処置を受けるウサギの緊張と、ストレスはとても高いものです。 とくに、初めて診察を受ける場合や、久しぶりの診察の場合も同様です。 ご自宅での暮らしの中で、幼い頃から複数の人に撫でられたり抱かれることに慣れている場合は、比較的診察することを許容してくれますが、 ご自宅でも、抱かれることを嫌がったり、人と一緒にいる時間が少なく、昼間は1羽で過ごしている等のウサギは、診察を極端に拒みます。 具体的には、キャリーから出した時や、診察台に乗せた時などに、突然大暴れします。 健康診断や、爪切りだけなどの元気なウサギの時ほどこのような事態が起こりやすくなります。

この時に最も警戒すべきことは、骨折です。 ウサギの骨は、とても脆くできていて、それに比べて大腿筋などの筋肉は強靭です。 (この身体の構造は、自然界で捕食される立場であるため、一瞬にして逃げる必要性から備わった仕組みなのです。) 緊張の糸が切れると、最大の瞬発力を使ってその場から逃げようとします。 この時の筋肉の強さに骨の強度は敵いません。その結果、一瞬にして骨が折れてしまうことがあります。 骨折しやすい場所は、腰椎、大腿骨、下腿骨などの後半身です。 腰椎骨折が起きると、殆どが折れた場所からの脊髄麻痺がおこります。 その結果、後肢の麻痺、排尿障害、QOLの低下等がみられ、予後は不良と言わざるをえません。 後肢の骨折でも、外部固定や外科手術による内固定を行いますが、神経質なウサギは術後管理がかなり困難です。

診察するにあたって、家で抱かれるのを嫌がる、神経質、極度の怖がりあるいは怒りっぽい等のウサギの特徴を必ずお話してください。 状況を見ながら判断しますが、場合によっては診察を見合わせることを御了解ください。 それでも診察、処置をご希望の時は、一瞬の事故を100%予防はできないことをご理解ください。


新生児の子猫が目を開くためにどのくらい時間がかかりますか

うさぎは草食動物なので食事の中心は「牧草」です。繊維質の多い牧草から栄養を摂るのはもちろん、牧草はうさぎの臼歯をすり減らす役割もあります。また、うさぎは草の香りを好むためストレス解消といった効果も期待できるのです。不正咬合の予防目的にも食事管理は非常に大切です。

室内で飼う場合はケージの中で飼い、「フード・水入れ」「トイレ」「床材」といった基本アイテムを準備しましょう。

うさぎがリラックスして用を足せるように大きめサイズのトイレを用意してあげましょう。なお、においを防ぐためにトイレの底にペットシートや猫用トイレ砂を敷いておくことをおすすめします。

「食欲がなくなった」「足をひきずっている」「フンが下痢っぽい」「顔や体が傾いている」「一部分の毛が薄くなっている」「鼻水を垂らしている」など、少しでも普段と様子が違うようであれば、すぐに動物病院へ連れていくようにしましょう。うさぎは犬や猫と違って体調が悪くても表情が読みづらくいので、なかなか病に気付かないこともあります。そのため病気の発見が遅れてしまい、気付いたら手遅れということもあります。些細なことでも何か気になることがあれば、当院へご相談ください。

不正咬合


ウサギの永久歯は切歯と臼歯からなり(28本)、常生歯と言って生涯伸び続けます。上下の歯がうまく噛み合っていると摩滅し合って適切な長さが保たれますが、何らかの理由で噛み合わせが悪くなると歯が異常な方向に伸びてしまいます。これを不正咬合と言います。
食欲不振、ヨダレ、歯ぎしり、湿性皮膚炎、下痢、体重減少の原因になります。特に臼歯において、下顎では歯槽骨膿瘍、上顎では鼻涙管の圧迫、狭窄、流涙症、膿性眼脂、眼球突出へと進展します。 原因は後天性要因と先天性要因が複雑に絡み合います。少しでも異常を発見したら、すぐに病院に相談しましょう。

ウサギの顔面、特に下顎、頬、眼窩下、眼窩内には細菌感染によって膿瘍(膿を封じ込めた病巣)を生じることがあります。これらの大半は歯のトラブルに伴うもので、歯根の異常な伸びや歯周炎が原因で根尖周囲が細菌に侵されたり、異常に伸びた歯冠で傷ついた口腔粘膜から細菌が侵入することで病巣が作られます。 治療には長期を要する例が多く、完全な回復が難しい場合もありますが、生活の質を高めることを目的に歯の処置を含めた外科治療や抗菌薬の投与などが試みられます。

うさぎの病気の中で一番多い病気がこの「消化器疾患」です。健康なウサギのフンは丸くコロコロしているので毎日確認するようにしましょう。下痢をしていると尾やお尻の周りが便で汚れ、水様便や粘液便ときには血便に なったり、命に関わることもありますので早急に診察が必要です。また、フンが出ない場合もすぐに動物病院へ相談しましょう。

胃腸の運動性低下(食滞症)

口から入った食物は胃腸を通過し、便として排泄されます。食物が消化管をスムースに通過するには胃腸の運動性が適正に保たれていなければなりませんが、食物中の繊維不足やストレス(食事内容の急な変更、環境の変化、痛みなど)を伴うと胃腸の動きが鈍くなり、内容物の送り



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