2012年5月31日木曜日

Jack Russel Mon-amour : ジャックラッセルの膝蓋骨亜脱臼(パテラ)


股関節形成不全は、ジャックラッセルテリアにはさほど現れる症例では

ないようです。

いくつかの獣医さんに聞いてみましたが、ジャックラッセルテリアで

股関節形成不全の症例を診たことのある先生はいませんでした。

むしろ、獣医さんの現場からも、一般飼い主さんからも聞かれるのは

ジャックラッセルテリアのパテラ(膝蓋骨亜脱臼)のほうが多いようです。

パテラについては

JAHD(日本動物遺伝病ネットワーク)のHPに、詳しく紹介されていたので

もういちど、考えてみたいと思いました。


[家庭でできる膝蓋骨 & 股関節チェックリスト]

■ 股関節・膝蓋骨共通項目

1) 跛行(肢をひきずる)などはないか?

2) 太ももの部分を両手で計り、左右対象に筋肉がついているか?

3) 後肢を片方ずつ上げたとき、どちらか片方を上げるのを嫌がるようなことはないか?

4) 犬を歩かせ、後方から見た場合左右対称に着地しているか
どちらかが巻くようなことはないか?

5) 犬を歩かせ、側面から見たとき後肢の伸びは同じか?

6) 伏せからスムーズに立ち上がれるか?

■ 膝蓋骨脱臼(パテラ)の場合

1) 後肢をかばうようなことはないか?


ホーム救済 - 犬小屋の咳

2) 歩いたり走ったりする際に突然ケンケンをすることはないか?

3) 突然、後肢を時々後ろに伸ばすことはないか?

4) 運動後に後肢をかばうことはないか?

5) 立たせたとき、後肢の足先が内側や外側に向くことはないか?

6) 肢を曲げたときに、膝の位置でコクッという感触が感じないか?

* * * * * * * * * * * * * * * *  * *

JAHDのHPに、とても詳細な説明が載っているので

もしや?

と思った方は、読んでみてください。

パテラの症状にもグレードがあって、軽度から重度まであるそうです。

軽度のうちに発見できたら、その後の対応が変わる部分も多いようです。

肥満の対策、フローリングの対策、運動などに注意すると

進行をゆるめることもできるようです。

わたし自身、股関節形成不全のジャックラッセルには会ったことが

ありません。

でも、膝蓋骨亜脱臼(軽度および重度)の子には、たびたび会うことがあります。

うーん。

と考えていくと、ある程度の推測予測は立つので� ��が

それは、わたしにどうにかできる部分ではないことも現実です。

ちなみに、我が家の4ジャックは、触診およびレントゲン検査は

全員、受けました。


スプリンガースパニエルの突然の股関節痛

4匹ともクリアとのことでしたが、生活習慣から引き起こす場合もあるので

日常の小さなことに配慮したいと思います。

ちなみに、遡ってみると、モナちゃんの両親犬、その両親、

大ちゃんのお父さん、マヤ達のお父さん犬のほうにも

パテラの症例は出ていないようです。

また、大ちゃんとは母親違いの子どもたちもたくさんいますが

そういった症例は出ていないことからも、遺伝的リスクは

(どの場合でも0ではないけれど)高くはない、という推測ができるように思います。

ここに、遺伝性疾患を減らすために大切なこと、が説明されています。

しっかりと読んでみようと思います。

たとえば、本当� �そのキャリアを持っているものの

触診やレントゲン検査を受けることなく繁殖をしたとしたら?

またその子どもや孫犬で、繁殖をしたとしたら?

ずっと続いていくものなのだろうなと思う。

純血種で、ある割合で出ている症例であれば

うちには関係ないこと、とは言えません。

いつも意識しながら、行動をしていく必要があると思います。

可能性の模索と検証をすることは、未来にとっても大切なことだと思います。


インコの便秘

よい遺伝も、わるい遺伝も、未来まで運ばれていくものだから。

元気いっぱい、跳ね、走るジャックラッセルテリアが

ずっと先の未来まで、育まれていってほしいと思います。

本来ならば、純血種の犬種クラブ(Kennel Club)は

そういう情報交換や意見交換、情報開示の場として

存在してほしいと思います、欧米の犬種クラブのように。

最近、運動制限をせざるを得ないパテラなどを抱える

ジャックラッセルテリアや、

手術が必要なほどの若年性白内障を持つジャックラッセルテリアの話を

耳にする機会が多く、心を痛めています。

元気いっぱい!が取り柄のこの犬種にとって、その元気を制限されることは

可哀想だなと思うのです。

心身ともに、健やかなジャックラッセルテリアがはぐくまれてほしいと

心から、思います。

この犬種が大好きな、いち愛好家として。

* * * * * * * * * *

去る2006年12月に急逝されましたAKCの

Anne Rogers Clark女史の言葉を引用したいと思います。

I don't think that I would breed a deaf dog.

I don't think that I would breed a dog that was blind.

I don't think that I would breed a dog with kidney problem.

I don't think that I would breed a dog with a severe health problem


because that's not fair to you or to the dog.

And if it turned out to be a great winner and

it was dead when it was three,

what difference would it make to the breed

- because this should be an ongoing thing.

It should be something that people could breed to.



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